今回はおそらくここ最近は手回し充電ラジオの需要がかなり高まっているのではないでしょうか。
今回はコンパクトで手軽に使える手回し充電ラジオとしてPanasonicから販売されているFM-AM 2バンドレシーバーRF-TJ20というモデルを購入してみました。
私も先日の北海道胆振東部地震を被災し、初めて1日中の停電を経験しました。
停電が起きたときに一番困ったのはやはりスマートフォンのバッテリー切れによる問題です。
モバイルバッテリーも持っていましたが、いつ電力が復旧するかわからないという状況の中で「モバイルバッテリーも切れたらどうしよう」という不安が頭をよぎりました。
停電でテレビもつかないですし、スマホのバッテリーも切れたら完全に情報から遮断されてしまいますから復旧するまでの間は非常に孤独で怖い思いをすることになってしまいます。
そこでバッテリー切れの心配をなくすためのアイテムとして手回し充電ラジオがいいのではないか?と思い、最初に購入したのがRF-TJ20でした。
ここでは実際にRF-TJ20を使ってみて、機能や使いやすさなどをまとめていこうと思います。
もくじ
FM-AM 2バンドレシーバーRF-TJ20の基本機能
手回しでバッテリー充電が可能
RF-TJ20の一番の魅力は手回しをすることで本体に内蔵されている充電池に充電することができるという点になります。
充電した電力を使ってラジオを聞いたり、することができますし他にもこれから紹介する様々な機能を使う事ができます。
スマホなどにもUSB経由で充電できる
もちろん手回しで充電してただラジオが聞けるだけではなく、スマートフォンやケータイ電話、モバイルWi-Fiなどを充電することもできます。
USB経由で接続できるものだったら大半は充電できるのではないでしょうか。
電力については最大5V・0.5Aとなっています。ワット数にすると2.5Wとなります。
FM・AMラジオが聞ける
商品名にもある通りこの商品はラジオがメインです。
FMとAMどちらも対応しているので、必要に応じて切り替えたりしながらラジオを視聴することができます。
ラジオも手回しで溜めた電力を使って聞けます。
ライトがつく
私の場合は購入して商品が届くまで気が付かなかったのですが、ライトもつきます。
夜に停電してしまった時などは家中真っ暗になるので、歩くのも困難になると思いますが、このライトがあればある程度は視界が広がるので安心できます。
ライトも手回しした電力を使ってつける事ができます。
サイレンを鳴らせる
これも購入して開封するまで全く気づかなかったのですが、この手回し充電ラジオにはサイレンを鳴らす機能もついているようです。
使う状況としてはおそらく声も出せなかったり、声が届かないような状況でSOSを求めたい時などでしょうか。
かなり使用頻度としては低いと思いますが、いざ使う場面に遭遇したときにはこういった機能が役立つこともあるのかもしれないですね。
乾電池も使える
手回しで溜めた電力だけしか使えないのではなく、普通に乾電池を入れてラジオを聞いたり、ライトをつける事もできます。
乾電池からのスマホ充電はできませんが、乾電池が自宅にたくさんある時などは手回しをせずに普通のラジオとして聞く事もできます。
実際に使ってみて実用的かチェック
中身は非常にシンプル
開封して中に入っていたのは本体とストラップ、そして持ち運び用の袋と説明書だけでした。
USBケーブルなどは入っていないので、スマホなどを充電される場合は手持ちのケーブルを使用する必要があります。
ラジオは普通に聞けていい感じ
まず最初にどんなものかラジオをつけてみたのですが、とくに手回しをしなくてもある程度のバッテリーが充電されていたのかラジオは普通につきました。
アンテナは本体の大きさのわりには結構長く伸びるので、電波はしっかり拾ってくれそうです。
AMラジオの音声は決して良くはないですが、FMはクリアに入ります。
夜寝る前などに部屋を暗くしてFMラジオを聞いてリラックスするような楽しみ方もできそうです。
ちなみにAMラジオをいい音で聞ける「ワイドFM」にも対応しているようです。もちろんビルやマンションなどでもしっかり電波をキャッチできるのでここは評価できるポイントだと思います。
ライトは弱めだけどちゃんと使える
ライトについてはあまり強い光ではありません。
日中につけても明るさはおそらく全く変わらないレベルだと思います。
ただ、真夜中の暗い室内でライトをつければ多少は視界が広がるので、災害時などがあって停電になった場合は十分活躍してくれると思います。
取っ手が結構モロくて壊れそうなのが怖い
本体の裏側に取っ手があり、カチッと取り出してくるくる回すことで充電ができます。
ただこの取っ手はかなりモロい作りになっている印象があるので、あまり力を入れたりすると壊れそうで怖いです。
それと1〜2分回しただけでも結構疲れてきますし、5分も回せば汗が出てくるくらい疲れます。
手回ししている時しかスマホの充電ができない
最初は手回しをして本体に電力を蓄積すれば手回しをしていないときもスマホ充電ができるだろうと勝手に思っていたのですが、どうやら常に手回しをしていないと充電ができない仕様らしいです。
この時点で私としてはこれをスマホの充電のために使うのはちょっと厳しいな…と感じてしまいました。
どれくらい充電池に電力が溜まっているか確認できない
しばらく手回しをして充電している中で、「あれ、そういえば…」と思ったのが、どれくらい充電されているのか?という点です。
数値でバッテリー残量を示してくれていれば手回しをした分でどれくらい増えているか確認できるのですが、そんな数値はどこにも出てきません。
スマホ画面などで右上にあるようなバッテリー表記のイラストなどをも表示されないので、残量を確認する手段はなさそうです。
5分くらい手回しでスマホ充電しても1%すら増えなかった
5分くらい実際に手回しを続けてスマホがどれだけ充電されるかどうかもチェックしてみました。
試行錯誤しながらの手回しだったので、やや回し方が微妙だったかもしれませんが、それでも5分回して1%すらバッテリーが増えませんでした。
充電マークは回している間だけ点灯していたので、疲労して回し方がゆるくなった時などはマークが消えたりついたりを繰り返していました。
スマホ充電に関しては維持する程度かな…?
スマホの充電については非常時でどうすることもできない時以外はこれで充電する気にはなれません。
よくても維持する程度かな…という感じです。
使っているスマホが大容量バッテリーを積んでいるGalaxy Note8だから…というのも関係あるかもしれません。
もっと小型画面で省電力でバッテリー容量も小さいスマートフォンだったら充電効率がもう少しいいのかもしれませんね。
ラジオの電池切れを気にしなくていいのはGOOD
ラジオについては手回して溜めた電力を使って聞くことができるので、ラジオの電池がなくなってしまう心配はありません。
私の場合はこれ以外にも電池式のラジオを持っていますが、そちらは単一電池という普段はあまり使うことがないような電池を3本使って動く仕組みになっています。
単一電池は災害時などは真っ先に在庫がなくなる電池なので、場合によっては電池がなくてラジオが使えない…という状況になる可能性もあります。
しかし、このRF-TJ20については手回しだけでラジオは聞けるので、電池を入手できなくてラジオを聞けないという状況は回避できます。
また、乾電池を使う場合も手に入りやすい単三電池でOKなので、これがあればラジオが聞けないということにはならないと思います。
動画レビューも公開中
1台あると安心感は高まると思いました。
スマホの充電にはあまり過度な期待をしてはいけませんが、手回しをすれば電池切れに困らないラジオとして活用できるので便利だと思います。
Amazonリンク
➛パナソニック ラジオ FM/AM/ワイドFM対応 手回し充電対応 オレンジ RF-TJ20-D