こんにちは!ワタナベです。
今回はSONYが4月12日に発売したRX0IIという新しい小型のスチルカメラを1週間使ってみて感じたことを良いところも悪いところも含めてレビューしていこうと思います。
私としては発表された時点でかなり楽しみにしていたカメラでもあり、当日に届いてからすぐさま開封してほぼ毎日どっぷりとRX0IIを使い続けました。
使って行く中で「うーん」と気になるところも正直ありましたし、逆に「うん!ここはいいね!」と感じられるポイントもありました。
ここではそのあたりをブログでお伝えしていこうかなと思います。
もくじ
RX0IIを購入した理由
こちらの動画はそれこそRX0IIの発売前日に撮影してものです。
完全にテンションが高まっていて「早く使いたい!」という心境の中で撮影しておりました。
- チルト液晶で画面がひっくり返る
- 安心して持ち出せる堅牢性がある
- 小さいサイズなのに1インチセンサー搭載
- 旅先での写真も動画もこれ1台でなんとかなりそう
- SONYが好き
私がRX0IIを購入した理由はこんな感じです。
正直言ってそこまで深く考えて購入に至ったわけではありません。
サイズ的な面からも比較されやすいGoPro Hero7やDJI Osmo Pocketと比べるとセンサーサイズが大きいのでより高画質な動画や写真を気軽に撮影できそうというのが大きいです。
RX0IIを開封!初日の感想
こちらの動画ではRX0IIが届いて開封し、サクッと室内などで撮影をしたりしながら検証しています。
バッテリーは小さめ
RX0IIのバッテリーはNP-BJ1という型番のバッテリーです。カメラ本体のサイズがとても小さいこともあってバッテリーも非常に小さいです。
容量は700mAhとなっているので、電池持ちに関してはあまり期待できません。
ただし、RX0IIは撮影中もMicroUSBポートより充電することができますし、給電しながらの撮影に対応しているのでモバイルバッテリーを持っていれば外出時の撮影でも安心だと思います。
シューティンググリップはやはり便利
RX0IIには別売りのシューティンググリップもオプションとして購入できるようになっています。
私はRX0IIを予約した段階でシューティンググリップも注文していたので実際は本体が届くよりも前にシューティンググリップだけ届いておりました。
シューティンググリップは三脚にもなりますし、手持ち撮影も非常にしやすくなります。
何より写真の撮影ボタンと動画の録画開始ボタンがついているのでワンタップで写真も動画も撮れるというところが一番大きいと思います。
RX0IIとの相性は抜群なので、一緒に買っておきたいアクセサリーの一つです。
こちらの動画はカメラ本体が届く前にシューティンググリップのみレビューしたものです。驚いたのは対応表には載っていなかったα6400も接続すると普通に使うことができたという点です。これは地味に嬉しかったポイントです。
RX0IIを持っていろいろな撮影を検証してみた
本体が届いてからは毎日いろいろなシチュエーションでRX0IIを使って検証をしました。
RX0IIで夜景を撮ってみて
まずはこちらの動画ですでに公開しているように夜景の検証を行ってみました。
- 暗所にはそこまで強いわけではない
- 夜の街歩きなどはOsmoPocketには勝てない
- 写真ならある程度は撮れる
ただこのときに気づいてしまったのが後に解説する「AF問題」です。
RX0IIを1週間使って感じた本音
ということでここまで私がRX0IIを買ってから使ってきた流れの時系列に沿って感じたポイントなどをまとめてきましたが、最後に1週間RX0IIを使って感じた良かったところ・悪かったところをまとめていきます。
こちらの動画ではちょうど1週間使った時点の感想を本音で話しているのでぜひ参考にしていただければと思います。
チルト液晶はやっぱり便利
やはりなんと言ってもチルト液晶は便利です。私自身チルト液晶でなかったら買っていなかったと思うので、YouTube動画を投稿している私としてはとても嬉しいポイントでした。
ちょっとした平らな場所があればすぐにシューティンググリップを三脚として使ってチルト液晶をこっち側に向け、自撮りができます。アングルや画角もサッと確認しながら動画を撮れるので非常に便利です。
動画・写真ともに画質は綺麗
このサイズ感で1インチセンサーが入っているということもあり、画質に関しては非常に優れていると思いました。動画でも写真でも満足できるクオリティの画質となっています。
いくつか参考までに写真の作例を載せておきます。
いずれもシングルAFにてササッと撮影したものです。このように旅行などで気軽に持っていって手持ちで写真を撮ったりするのには向いていると思いました。
動画については私のYouTubeチャンネルで公開しているので、ぜひそちらを参考にしていただければと思います。
マイクの品質が良く動画の音質が非常にいい
マイクの音質は小型カメラとしてはかなり優秀です。
マイクはカメラの全面下部に左右3つずつついています。
外部マイクをつける必要性を感じないほど音質はクリアですし声の重みもあります。
室内でおしゃべり動画などを撮るときはこの音をそのまま使っても全く問題ない品質の動画を作れると感じました。
ただし外で撮影するときは風切り音の対策をしないとかなり厳しいので、風が強い日の外で動画を撮影するときは何らかの工夫が必要だと感じました。
電源のON・OFFなど基本動作が機敏でサクサク使える
電源のON・OFFが非常に早いので、左側の電源ボタンを押して2秒で起動→シャッターボタンを押して1秒で撮影というくらいスピーディーに使うことができます。
予め使うモードなどは設定しておく必要はありますが、普段使いだったらおまかせオートなどに設定しておけばあまり深く考えずにサクッと使えます。
電源を切るときも電源ボタンを押して1秒もかからずに電源が切れるのも良いです。
GoPro Hero7などは私も愛用していますが、電源周りがどうも不安定で遅いのは相変わらずなのでその辺りと比べると機動力が高いと感じました。
AF-Cがないのは想像以上に辛い
RX0IIの最大の弱点と言っても良いのはAF-Cがないというところです。
私自身色々なカメラを触ってきていますが、最近のカメラはどれもAF-Cが当たり前のように入っているのでそれに慣れすぎてしまっていたのかもしれません。
AF-CとはコンティニュアスAFというもので、シャッターボタンを押している間は自動でAFを合わせ続けてくれるものです。この場合、動画だと撮影中はずっとAFが合うので撮影中にピントが外れてしまうミスを起こす可能性が低くなります。
ただ、RX0IIの場合はAF-Cが機能として備わっていないため、シングルAFを使う必要があります。
一度シャッターボタンを押すとそこでAFが固定されてしまうので、被写体が動くとすぐにピントが外れてしまいます。
写真ならピントがあった瞬間に撮影しておけばいいのでそこまで問題にはならないですが、動画の場合はかなり致命的です。
この動画ではこのAFの問題についてできる限りわかりやすく解説しています。
AF-Cがないので辛いという状態に変わりはありませんが、プリセットフォーカスを使ってミスを防ぐ方法はあるのでその辺りをうまく使うのがポイントになってくると思います。
プリセットフォーカスとは広い範囲で良好な解像度を得られるピント位置で固定するモードです。カメラからの距離が1m以上の被写体にピントが合います。カメラからの距離が50cm~100cmの場合はNEARモードに設定します。
手ブレ補正の精度はアクションカムたちには劣る
RX0IIはデジタルスチルカメラなのでアクションカムではありません。
ただ、見た目やサイズ的にはアクションカムと非常に近いところがあるので、アクションカムとして使えたら良いのに!と感じると思います。
しかも今回から電子手ブレ補正の機能が追加されているということもあるので、なおさらアクションカムとして使ったらどうなの?という点は気になりますよね。
私もそこはかなり気になっていたので実際にRX0IIを買ってからアクションカム的に使って検証をしてみました。
この動画ではRX0IIとGoProHero7を持って自転車に設置してアクションカムとして使いながらブレの検証などを行ってみました。
結果、映像や発色の綺麗さではRX0IIが優秀だというのはわかりましたが、手ブレ補正の精度などはアクションカムのGoProにはかなり劣っているということがわかりました。
手ブレ補正をONにしていても厳しいですが、手ぶれ補正をOFFにするとさらに細かな揺れが増えます。
ただし、手ぶれ補正OFFのほうが画角が広くなり画質も少し向上する印象があるので、どっちにしても揺れるなら手ぶれ補正OFFで良いんじゃないか?という感じにもなります。
歩き撮りなどをする場合は小型のジンバルなどに載せて撮るようにするとかなり変わるのではないかと思います。そこまではちょっと…という場合は止まっているときに撮るか三脚などに置いて撮るのが無難です。
バッテリー持ちはあまり良くない
RX0IIのバッテリーは700mAhということもあってバッテリーの容量自体がかなり少ないです。
カメラのサイズが小さいのでそれは仕方がないことだと思いますが、バッテリー持ちはあまり良くありません。
撮りっぱなしではなく、適度に使う程度でも半日くらい使っているとバッテリーはほぼなくなるような印象です。
ただし、背面にMicroUSBポートがあるので、サクッと充電することはできます。バッテリー容量が小さいので充電される速度も早いです。
なのでモバイルバッテリーを持っていけば旅先でバッテリーがなくなって困る心配はないかと思います。車で移動するときは車のシガーソケットから電源をとって充電することもできるので車移動ならバッテリーの心配は要らないです。
まとめ
- 超小型カメラとしては画質は綺麗
- このサイズでチルト式の液晶は最高
- AF-C非対応なので被写体が動く動画は撮りづらい
- 品質はとてもよく所有感は満たされる
- 価格はやや高い
まとめるとこのような感じになります。
AF-Cさえ入ってくれれば誰にでもおすすめできる万能カメラになりえたかな…という印象で、その他の部分は概ね満足できています。
欲を言うならAF-C対応と手ぶれ補正の精度をもう少し高めてくれれば最高です。
小型のスチルカメラとしては優秀なので、動画で使う場合の使い勝手をアップデートか次シリーズにて解消して欲しいと感じました。
◆ソニー SONY デジタルカメラ Cyber-shot DSC-RX0M2