今回はGalaxy Note8をしばらくの間使ってみた上で感じた良い点や気になる点など細かくレビューしていこうと思います。
日本でのNoteシリーズ登場はNote Edge以来となるので約3年ぶりとなります。当時Note Edgeは片方だけEdgeというちょっと不格好な見た目でキワモノ扱いされていたスマートフォンですが、今回のNote8はデザイン・スペックともに文句なしの出来栄えです。
Note7は爆発騒ぎで色々と大変なことになって日本で販売できずに終わってしまったためNote8は絶対に失敗できない端末です。だからこそ徹底的に仕上げて来ている感もあります。
実際に使ってみるとカタログスペックだけでは見えてこないような細かな点も見えてきたのでレビューで解説していこうと思います。
もくじ
動画レビュー
Galaxy Note8の動画レビューをYouTubeにアップロードしていますので、もしそちらをまだ見ていない方は一度チェックしていただけばと思います。
動画レビューではざっくりとした感想、Note8の動画機能の紹介や顔認識の精度の検証などを行っています。
同封物について
本体の紹介に入る前にまずは軽く同封物を紹介しておきます。
Galaxy Note8の同封物一覧
- Galaxy Note8本体
- Sペン(本体内蔵)
- AKGイヤホン
- USBケーブル(USB-Cではない)
- USB−C変換アダプタ
- 説明書
ざっと同封物としてはこのような形になります。
端子についてはUSB−Cとなります。今までMicroUSBやiPhoneなどでライトニングケーブルなどで充電していた場合はUSB−Cケーブルを増やしておいたほうが良いかもしれません。
AKGのイヤホンが結構いい
Galaxy Note8を購入するとAKGのイヤホンが一緒についてきます。もちろん近年のトレンドであるインナーイヤータイプのイヤホンです。
実際に今このイヤホンをGalaxy Note8に接続して音楽を聞きながらこの記事を書いているのですが、音質は付属のイヤホンとは思えないくらいいい感じです。メインのイヤホンは別にもっていますが、サブ的なイヤホンとして十分活用できそうです。
ちなみにこのイヤホンはハイレゾ対応です。Galaxy Note8自体もハイレゾ音声の再生に対応しているのでDAPを使わずしてもそこそこいい音で音楽を楽しめます。
デザイン面
デザインについては好き嫌いはあると思いますが、2017年現在ではおそらくトップクラスと言えるレベルのデザインの良さだと思います。
色はメープルゴールドとブラックの2色展開となっています。(※後日新色が追加される可能性はあります)
ディスプレイ
Galaxy Note8のディスプレイはインフィニティディスプレイという名称で呼ばれる全面ほぼベゼルレスのデザインになっています。最近のスマホのトレンドは完全に狭額縁(ベゼルレス)のデザインとなっていますが、現在販売されているスマホの中でもベゼルの狭さはトップレベルです。
サイズが大きいのに手にフィットして持ちやすい
またディスプレイは6,3インチとなっています。以前ファブレット端末として人気だったXperia Z Ultra(通称ズルトラ)などは6.4インチでしたので、画面サイズはズルトラにかなり近いです。ただ、狭額縁のデザインによって本体のサイズは非常に小さいので持ちやすさは圧倒的にNote8が優れています。
解像度は非常に高く高画質
解像度は1440×2960のQHD+となります。521ppiとなりFHDよりも更に高解像度のディスプレイになっているので、見ただけで美しさが際立っているのがわかります。
また、画面比率は18.5:9という比率で、従来のスマートフォンの画面比率よりも縦長になっています。ブラウジングをする時などは一度に表示できる領域が広くなるので無駄なスクロールが減って快適に見られる様になっています。
YouTube動画の再生をすると左右に黒帯が入ります。ただ、映画などを見るときは上下の黒帯が減ってかなり広く映像が表示されるので迫力がかなりあります。
電子書籍の閲覧は微妙
6.3インチと大きいスマートフォンになっていますが、電子書籍を閲覧しようとするとやや大きさを持て余した感じで表示されるのが気になります。
こちらはKindleを開いてスクリーンショットを撮ったものなのですが、上下に黒帯が入っていてあまりサイズを活かしきれない感じがします。
もちろん普通のスマートフォン並には見られるのですが、縦長の画面比率がゆえに電子書籍を読んだ時にサイズの大きさが活かせない点に気づいて少しだけ残念な気持ちになりました。
物理キーは廃止
Galaxyシリーズといったらこれまでほとんどの端末に物理キーがついていたのですが、Note8では物理キーが廃止になりました。個人的には慣れ親しんだ物理キーがなくなることに最初は戸惑っていたのですが、なくても1日使えば慣れてしまいました。
物理キーはないのですが、物理キーがある場所をタップするとブブッと振動して押せるようになっています。
また画面表示時は画面の中にホームボタンが表示されて押せるようになっているので、操作に困ることはありません。ちなみブラウジングをしているときなどにホームボタンを消してさらに広くサイトを表示させることもできます。
ホームボタンを消していても下から上にスライドすればホームボタンを呼び出す事ができます。
物理キーがあるとクリック感があるのは良いですが、ボタンの劣化などで押しにくくなることもあったので廃止は正解だったと言えルノではないかと思います。
Sペンについて
Galaxy Noteシリーズの一番の特徴と言えるのはやはりSペンの存在です。本体に内蔵されているSペンをサッと取り出して瞬時にメモを書いて保存したり、イラストやアニメーション文字などを書いて楽しむなど色々と使いみちがあります。
書き心地は非常に良いです。
ソフトなタッチ感で書くのが気持ちいいですし、ペン先が細いので細かな文字も簡単に書く事ができます。
画面OFF状態からのメモが凄い
画面OFFの状態からペンを抜き出すと、スクリーンオフメモという機能が軌道します。本体の電源はまだ入っていない状態ですが、画面にメモを残して保存することができる便利な機能です。
このように本体OFFなので背景が黒で白いペンでメモを書いていくイメージです。
ちなみに手書きで書いた文字がテキストとして認識されているので、後から保存された手書きメモを検索することもできます。これが超絶便利です。
スクリーンオフメモは100ページまで保存が可能です。またGalaxy S7 Edgeから採用されたAlways On Displayという機能をオンにしておけば手書きのメモをスクリーンオフ状態でも常に表示しておくことができます。
後で買いたいものを思いついたとき等にサッとペンでメモしておいて、常に表示させておくなどすれば買い忘れ防止にも活用できそうです。
スピーカーはちょっと微妙
Galaxyシリーズは全てそうですがスピーカーはショボいです。モノラルスピーカーなので音の広がりがありません。1つのスピーカーの割にはいい音ですが、ステレオスピーカー搭載のスマートフォンに比べると劣ります。
カメラ
Galaxy Note8ではGalaxyシリーズではじめてのデュアルカメラ搭載となりました。iPhone7 Plusもデュアルカメラでしたが、それに近い形で搭載されています。
広角レンズと望遠レンズの2種類で搭載されているので状況によって2つのカメラを切り替えて使っていくイメージですね。
2つのカメラを同時に使うことでライブフォーカスという機能が使えるのも特徴です。ライブフォーカスでは背景ボケを意図的に作って1つの被写体をより目立つように撮影する事ができます。撮影後にボケ味の調整などもできます。
写真
また、広角端ではF1.7の明るいレンズが搭載されているので、ライブフォーカスを使わなくても小さいものなどは背景をボカしたマクロ気味な撮影ができます。
色味も非常に鮮やかです。ちょっとした街歩きスナップだったらこれでも十分いけますね。
こちらはハロウィンのときに嫁さんに作ってもらったハロウィンケーキ寿司です。サーモンの光沢や色味までバシッと決まって手軽に美味しそうな写真も撮れます。
あ、もしよかったらで良いのですがインスタのフォローして頂けると嬉しいです。ガジェット系や風景写真など色々アップしています。
動画について
動画についてもかなり進化しています。
以下、アウトカメラの手ブレをチェックした動画です。
軽くうちの庭を歩きながら撮影をしてみましたが、普通に手でもって撮影しているのに手ブレはかなり軽減できています。
また、以下はインカメラで撮影しながら少し歩き回ってみた動画になります。
こちらもアウトカメラ同様に手ブレ補正がしっかり効いていますね。
インカメラでも画素数は8MPかつF1.7のレンズとなっているので、明るくてきれいなセルフ撮影が可能です。YouTube用の動画をパッと手軽に撮れるのも良いですね。
気になる点もいくつか
Galaxy Note8には良い点が基本的に多いですが、気になる点もいくつか有りました。
充電用のUSB−Cが入ってない
内容物にはケーブルが入っていますが、なぜかmicroUSBケーブルと、USB−Cの変換アダプタのようなものしか入っていません。変換アダプタもmicroUSBを指して変換できるものではなく、普通に太いUSBを直接指すアダプタなので充電用には使えません。
付属しているのはあくまでもデータ転送用のケーブルのようで、充電には別途USB−Cケーブルが必要になります。
私の家にはすでに何本かはUSB−Cのケーブルがあるので何とかなっていますが、スマホ充電用にもう1本か2本くらいは買わないとちょっと不便なことになりそうです。
もともとUSB-Cケーブルを持っていない方は新たに別途購入する必要があります。
背面ガラスは綺麗だけど指紋が目立つ
Galaxy Note8の背面はガラスコーティングされており非常に綺麗なのですが、少し使っているとすぐに指紋がベタベタとついてきます。マットな質感のスマホだったら裸で使ってもあまり気になりませんが、Galaxy Note8は指紋がそこそこ目立つので気になります。
指紋がつきにくいコーティングを別途するか背面保護も同時にできるケースなどを使った方が指紋に悩まされることはなくなると思います。
使い続けても遅くならないか
現状だととてもサクサクで使い勝手に全く不満はないのですが、果たして3ヶ月とか半年とか使い続けた時にサクサクの状態を維持出来ているのか?という所は使ってみないとわからないので不安もあります。
Galaxy S7 Edgeを使っていた時期があったのですが、そちらも最初はサクサクだったのに3ヶ月くらいでだいぶ動作が重くなってきて普段使いにストレスを感じるようになってしまいました。
AndroidのOS的な問題かもしれませんが、使い続けるとキャッシュなどのゴミが溜まってきて重くなるのかもしれません。果たして1年後の時点でも快適な動作を維持し続けることができるのか。このあたりはもうしばらく使ってから別途お話していこうと思います。
まとめ
今回はGalaxy Note8を3日ほど使ってみた時点でのレビューをまとめてきました。
現時点での評価は95点はあげてもいいくらい非常に満足のいくスマートフォンになっていると思います。
- デザインがカッコいい
- 画面サイズが大きい
- 解像度が高い
- 縦に長くブラジングが楽
- ペンが便利で進化している
- カメラが綺麗
- メモリ6GB、最新CPU「Snapdragon 835」
- 顔認証の精度がいい
- テーマやアイコンが豊富
- モノラルスピーカー
- ケースの選択肢が少ない
- 使い続けてもサクサクが維持できるか不明
- 電子書籍はサイズを活かしきれない
ライバルとなるのはiPhoneXだと思いますが、デザインで好き嫌いが分かれそうですね。私はiPhone7Plusを直前まで使っていましたが、Xのデザインが受け入れられずに今年はGalaxy Note8に乗り換えることに決めました。
iPhoneからの乗り換えでも簡単にデータ転送ができるサービスが用意されていたりするので、乗り換え時のストレスなどは殆どありませんでした。
iPhoneからの乗り換えでモバイルSuicaが引き継げないのが唯一の不満でしたが、これはモバイルSuica側の問題です。
とくに熱暴走をすることもありませんし、バッテリーも1日普通に持つので不満はありません。
今気づいている点は一通りまとめましたが、またしばらく使って新たに気になる点などが出てきたらブログか動画でアップしようと思います。たまーにですが、YouTubeでガジェットレビューなどしてますので、よかったらチャンネル登録して頂けると嬉しいです。