Dyson Pure Hot+Cool Linkといえばダイソンが販売する扇風機と暖房機能の両方がセットになった空気清浄機付きファンヒーターとして人気です。
ただ温かくするだけだったら家についているストーブなどを使えばいいですが、微細な粒子まで徹底的に除去する優秀な空気清浄機機能までついているのですから魅力的ですよね。
ハウスダストが原因で風邪やらアレルギーやらの影響がでることもあるので、そうした影響を少しでも和らげつつ部屋を温めたり涼しくしたりできるので生活がちょっと豊かになりそうな期待が持てます。
実は家ではすでに色違いを2台購入して仕事部屋と居間に設置しております。これで北海道の寒い冬を乗り越えられるか使い倒してみることにしました。
2018年8月追記:夏になり冷房機能も使う機会があったので、冷房機能についてのレビューも追記しました。
もくじ
そもそもどんな商品なのかスペックをまとめます
ダイソンといえばコードレス掃除機のイメージが強いですが、こちらは一大3役で使える扇風機です。
基本的な機能は3つ
- 温風
- 涼風
- 空気清浄機
これら3つの機能をこれ1台で全てカバーできるスグレモノです。
自宅に設置してあるストーブには空気清浄機能はついていないですし、空気清浄機と扇風機とクーラー、暖房、加湿器など部屋の空間を快適に保つために必要な機械ってどうしてもたくさん必要になってきてしまいがちです。
ただこちらはPM0.1レベルの粒子や有害ガスなどもすら自動的に除去可能です。
体力・免疫力が低めですぐ風邪を引く私のような人にはピッタリですね。
スマホアプリでスケジュール設定も細かくできる
ダイソンリンクというアプリを使うことで、何曜日の何時から何時まで部屋を何度に保つかといった細かいスケジュールまで予めセットしておくことができます。
夜寝ている間はオフにして起きる少し前くらいから付けておいて目覚めた時には部屋が暖かくなっている…!なんて便利な使い方もできてしまいます。
- 電源ONタイマー
- 電源OFFタイマー
- 曜日別の開始時間・終了時間スケジュール
- 温度・風量・首振り・フォーカス・ナイトモード
色々と細かな機能も充実しているので、最初に手間をかけて最適な設定をしておけば自分でリモコン操作をする必要がほとんどない状態まで持っていくこともできそうです。
私が購入に踏み切った理由
なぜDyson Pure Hot+Cool Linkを購入したのか?というと色々と理由はあります。別になくてもストーブもエアコンも空気清浄機は別にあるので生活はできます。ただあるとやっぱり便利になる部分が多いです。
LPガスの暖房は遅い・高い・臭い
我が家の暖房はLPガスを使っているため、これを冬にフル稼働させると暖房費だけで3〜4万円は軽くいきます。就寝時は切って朝につけるという使い方でもこれくらい普通に行くので、どうしても冬は無駄にお金が掛かってしまします。
また、稼働させてから部屋が温かくなるまでにはどうしても10分くらい時間がかかってしまうので、朝がとにかく寒いです。指定した時間に電源をオンにするタイマーなどもありませんので。
ダイソンだとその点、早く温められますし、暖房特有のニオイなどが発生することもありません。
ガス代はかかりませんが、電気代はかかります。これについては後述しますね。
エアコンの暖房は高い・乾燥する
昨年なのですが、エアコン暖房で数ヶ月電気代を検証した所想定以上に高かったためすぐにLPガスの暖房に戻した経験があります。
一時期エアコンを24時間つけっぱなしにすると電気代が安いなんて話もあったので、試しにやってみたのですが、翌月に届いた電気代がこれまでの3倍くらいに膨れ上がっており、LPガス暖房を使ってエアコンを使わないほうが安いことに気が付きました。
また、エアコン暖房を使うと湿度が持っていかれて部屋がものすごく乾燥します。加湿器をつかっても乾燥が酷くなり、肌が荒れたりするのでやめました。
オールシーズンこれ1台で使える魅力
夏に扇風機を押入れから出したり冬に閉まったりするのすら面倒だったのですが、ダイソンがあれば1年中使えるので閉まったりすることすらありません。
秋とか春などはあまり使わないかもしれませんが、夏と冬はフル稼働です。
置き場所にも困らないサイズ感ですし、取り回しが楽なのも購入に踏み切ったポイントでした。
ひょっとしたら風邪引かなくなるかもという期待
私は年に1回か2回くらい風邪を引きます。そして妻は1ヶ月に1回くらい風邪を引くので、ダイソンの空気清浄効果によって少しでも風邪の回数を減らせればという希望的観測もあります。
そもそも外にでないで自宅で仕事をしているのに風邪を引くとなるとハウスダストとか何らかの微粒子が影響している可能性が高いので、ダイソンの空気清浄機能である程度は緩和できるのではないかと。
風邪引いたら仕事効率も落ちますし、何もする気になれないので少し高くついてもダイソン1台で風邪を引く回数を半分にでも減らせたら御の字です。
実際使ってみ良かったと感じたポイント
まずは居間の方を中心にDyson Pure Hot+Cool Linkを稼働させてみました。10月頃から使いはじめており、この記事を書いているのが12月なので3ヶ月弱といった所でしょうか。
20畳の部屋でも1台で暖かくなるか
居間はだいたい20畳ちょっとの広さなので、これ1台で厳しい冬の寒さでも耐えられるのか不安はありました。
ただ、実際使ってみると室温は20〜21℃くらいにキープすることができているので、非常に快適です。
ダイソンの設定温度は30℃として、風量は10段階中の6に設定しています。
まだまだ余力を残した使い方をしている状態でもちょっと暖かい格好をすれば全然普通に過ごせるくらいの室温になるので十分北海道の冬でも乗り越えられそうです。(ちなみに執筆時の最低気温は−5℃です)
首振りすれば部屋が均等に温まる
Dyson Pure Hot+Cool Linkは首振り設定が可能なので、それも使ってみると驚くほど部屋が均等に暖かくなります。
均等に温める機能に関しては普通に自宅に備え付けの暖房を使うよりも優れているのではないかと思います。
ダイソンは首を自動で左右に振る設定ができますが、手動で縦方向にも少し動かせるので、上向きに傾けるとより効率よく部屋全外が暖かくなる感じです。
乾燥はそこまで酷くない
使っている季節が秋冬とまさに乾燥の季節真っ只中なので、加湿器は別に稼働していますが加湿器の効果をかき消すほど乾燥させてしまうことはありませんでした。
エアコン暖房を使うと加湿器を回していても湿度が3〜40%ほどになってしまったのですが、ダイソンの場合は50%は行くので丁度いいレベルの湿度をキープできています。
スマホでリモコン操作ができるのはやはり便利
ダイソンリンクのアプリをスマホに入れておくとスケジュールを組んだりできるのですが、それだけではなく普通にその場で設定を変更したりリモコン代わりで使う事ができます。
リモコンは小さいので、つけたい時に見当たらなかったりするとイラッとすることが有りますよね。リモコンでもボタンをおせば一通りの設定は可能ですが、スマホだと現在がどのような設定になっているかまでひと目でチェックできるのでやはり便利です。
このような感じでリモコンと同じボタンがスマホアプリの中にもあります。現在の設定が同時に見れるのでこっちのほうが使いやすいです。
ちなみに小ネタとして、このリモコンは磁石が入っていてダイソンのてっぺんに置くと磁力でくっつきます。リモコン現物は基本的に使わないという場合は、なくさないようにくっつけてしまうのも有りかと思います。
部屋の空気の状態まで管理できる
空気清浄機付きなので、空気がキレイになるわけですが現在の部屋の空気の状態までしっかり表示してくれます。
きれいだったらアプリの中で家が緑色に表示され、やや汚いとオレンジ、すごく汚いと赤になります。
ダイソンを稼働させておけば緑をキープできるので部屋の状態を可視化できるのが便利です。
追記:冷房機能は?夏に使ってみて感じたこと
Dyson Pure Hot+Cool Linkは暖房機能だけではなく扇風機として使うこともできます。
私が買ったのは暖房が必要な季節だったので、買ってからしばらくは冷房機能を使う機会がありませんでした。
ただ、現在こちらを購入してから半年以上が経過し、季節が夏になったためDyson Pure Hot+Cool Linkの冷房機能も試してみました。
冷房機能には温度調節はない
まずDyson Pure Hot+Cool Linkの冷房機能を使うにはリモコンの青い丸を押してモードを切り替えます。
そうすると普通に冷たい風が出てくるようになります。
ただしこのモードでは暖房モードのように温度を設定することはできません。
風量を10段階で変更できるのみなので、実際は冷房というよりは扇風機と同じようなものです。
広い部屋を涼しくするのは無理
居間などの広い空間にDyson Pure Hot+Cool Linkを置いて冷房モードを可動したとしても部屋全体が涼しくなるようなことはありません。
風に直接あたる場所にいるときは多少涼しいですが、部屋全体の温度を下げるには至らないです。
首振りをしながら強めの風量で空気を動かせば多少は涼しいように感じるかもしれませんが、夏本番をこれ1台で乗り切るのは無理だと思います。
仕事部屋など狭い空間ならいけるかも
Dyson Pure Hot+Cool Linkを居間に設置しても夏の暑さを解消するのは厳しいですが、仕事部屋などの居間よりも狭い空間にいるときなら結構使えると思います。
私の場合は暑いときは仕事で座っている椅子のすぐとなりに設置して、首振りもせずにDyson Pure Hot+Cool Linkの冷房モードで使っています。
強さはレベル6くらいで十分涼しいですし、寒くなってきたら3〜4くらいまで落として使ったりしています。
それ以上の強さだとやはり音がうるさくて気になってしまうので、実用的なのはレベル6くらいまでかと思います。
使っていて微妙だと思ったポイント
基本は良かった点のほうが多いのですが、これは微妙じゃない…?と感じたデメリットも幾つかあります。
音がけっこううるさい
広めの部屋で自分がいる場所と離れた所に設置しておけばあまり気にならないのですが、寝室など狭い所で自分の近くに置いて稼働すると音がかなりうるさいです。
加湿器などと同じような「フォーン」という音がするので、寝る時は特に騒音が気になってしまうかもしれません。
また、朝起きるよりも早い時間に稼働するように設定していたのですが、稼働開始した音のせいでアラームよりも1時間早く目覚めてしまうこともありました。
風量を4くらいにすると気にならないくらいの音になるので、寝る時や起きる時は風量を小さめで使うことで対策はできます。
電気代はやはり高かった
電気代がどうなるかは使ってみて確かめようという感じで購入したので、使って1ヶ月後にきた電気代の請求書を見た時は衝撃を受けました。
秋頃のエアコンも暖房も使っていない時期は普通に生活をしていて1万円はいかないくらいの電気代だったのが3万5千円程まで膨れ上がっていました。
まぁ、暖房かエアコンを使っていたとすると結局これと同じくらいの出費にはなるのでダイソンだから特別高いというわけではありません。ただ少しでも安くなるといいなという希望は崩れさりました。
ちなみに消費電力は1200Wとかなり高めです。1時間稼働すると約32円です。
私の場合は1日16時間くらい稼働するため1日約512円です。それが30日になると15360円でした。確かに実際に来た請求も大体このくらい増えていたので目安として頂ければと思います。
料理をしているとブレーカーが落ちる
さきほど消費電力が1200Wだとお伝えしましたが、これを稼働しながら料理をするとなるとIHやら電子レンジと併用した時に簡単にブレーカーごと落ちます。
あまりにも不便だったので、しぶしぶ契約を変更してワット数をアップすることになりました。
その後も居間のキッチン付近に設置していると湯沸かし器を使っただけでキッチンまわりの電気が落ちたりするなど設置場所の変更を余儀なくされました。
2台体制にしてみて
色々とデメリットもあったのですが、結局もう1台増やして2台体制で運用することにしました。
理由は居間とは別の仕事部屋が寒すぎるので、そこにも設置したかったからです。
ただ、2台同時に稼働しながら料理をするとほぼ確実にブレーカー毎落ちるので、料理をする時は1台だけで運用する必要がありました。
最近は結局快適な居間のほうで仕事をすることも多くなったので、2台同時に使うことはあまりないです。
ただ仕事部屋でしかできない作業をする時などは行く前にスマホで付けて少ししてから向かうと暖かい部屋ですぐに仕事に取り掛かれるので便利です。
総評
色々と小言も言ってきましたが、結局2台も購入したことからもわかるように私としては非常に満足できています。
何と言っても12月の北海道でも今年は暖房を軌道していませんから。※やせ我慢しているわけではありません。
Dyson Pure Hot+Cool Linkのメリット
- きれいな空気で部屋を暖められる
- 夏はエアコン不要…?
- スマホで操作・管理可能
- 広めの部屋でも1台で十分
Dyson Pure Hot+Cool Linkのデメリット
- 電気代は高い
- ブレーカーが落ちることがある
- フィルター交換が必要(半年に1回目安)
ざっとメリット・デメリットをまとめるとこんな感じです。
あ、それと本体の値段について言及していませんでしたが、本体価格はメーカー希望価格で78,624円です。Amazonや楽天、ヨドバシ、価格ドットコムなどでもう少し安く購入することはできるのでそちらも参照してみるといいと思います。